【所得税の求め方】多くの人が勘違い!正しい計算方法を分かりやすく解説します!

income tax

あなたは、自分が所得税をどのくらい納めているか知っていますか?「あまり気にしたことがない」という人も多いと思いますが、計算してみると結構な金額を払っていることに気が付くハズ。

今回は所得税の求め方について分かりやすくご紹介します!これを読めば、今まで曖昧だったあなたの所得税が身近なものに感じられると思いますよ。所得税について理解を深めて、税金対策にも役立てましょう!

この記事を読んでほしい人
  • 所得税を計算してみたい人
  • 所得税の税率を知りたい人

所得税の計算方法

まずは所得税の税率をチェック!

所得税の税率は、最低5%~最高45%まで7段階に分かれています。高額所得になればなるほど税率も高くなる「累進課税」という仕組みが適用されています。所得が高い人は、それだけ税金を多く収める能力があると認識されているのですね。

所得税の税率については、次の速算表で判別できますよ。

income tax quick calculation table

注意
「課税される所得金額=給与収入」ではないのでお注意ください!給与収入からさまざまな控除をした後の「課税所得」のことです。

★課税所得について知りたい人はこちらをチェック!⇩⇩⇩
tax deduction税金の控除ってなに?所得税の計算方法を見れば住宅ローン控除のお得さが分かります!

所得税の間違った計算方法に注意!

所得が4,000万円の人は、税率が40%だから1,600万円も所得税が徴収されるってこと?

課税対象となる所得全体に対して税率をかけるとそうなりますよね。でも、その計算方法は間違いです!

所得税は「超過累進課税率」という仕組みが適用されていています。これは、所得金額を速算表にある区分で分けて、区分から超えた金額にのみ、該当する税率をかける方法です。言葉だけだと難しいですね…。

課税所得が600万円の人を例に考えてみましょう!税率と所得金額の関係を図に示して計算すると次のようになります。

progressive taxation1

  1. 所得600万円のうち、195万円以下までは税率5%で計算します。
    195万円×5%=97,500円
  2. 所得600万円のうち、195万円超~330万円以下の部分は税率10%で計算します。
    (330万円-195万円)×10%=135,000円
  3. 所得600万円のうち、330万円超~600万円以下の部分は税率20%で計算します。
    (600万円-330万円)×20%=540,000円

結果、課税所得が600万円の人の所得税は①97,500円+②135,000円+③540,000円=772,500円となります。600万円全体に20%の税率をかけた場合よりもだいぶ税額が低くなりましたね。これが「超過累進課税率」を適用した正しい所得税の計算方法です。

じゃあ、もし所得が330万円から331万円になっても、税金が一気に増えることはないんですね!

その通りです。
速算表を見ると所得330万円以下の税率は10%、所得330万円超の税率は20%なので、所得が330万円から331万円に上がると一気に増税となるかのように見えます。しかし実際には、所得が330万円から331万になっても税率20%が適用されるのは330万円を超えた1万円の部分だけ。つまり、所得税は2,000円増えるだけになります。
区分が上がった途端に急に税金が増えるようなことはありませんのでご安心ください。国の制度はよく考えられていますね!

所得税の速算表はとても便利!

速算表は、その名の通り「この表を使えば速く計算できますよ」というものです。速算表の数値を次の式に当てはめれば、簡単に所得税額を求めることができますよ。

課税所得 × 税率-控除額

実際に、課税所得が600万円の人について、速算表を使って計算してみましょう。次のような計算式になります。

600万円 × 20%-427,500円

結果は、所得を区分ごとに分けて計算した時と同じ772,500円になりますよね。速算表を使えば、わざわざたくさん計算する必要はないのです。便利ですね!

確かに便利だけど、速算表の「控除額」ってなに?

では、改めて課税所得が600万円の人を例を見てみましょう!図を見てみると、控除額の考え方が分かりますよ!

progressive taxation2

速算表の控除額は、図の太枠の部分になります。控除は「差し引く」という意味であり、図の例では“課税所得の600万円全体に20%の税率をかけたものから、余分な太枠の部分を差し引く“という考え方になります。

税額を計算するときに、図の①②③を足し算して求めるのか、全体に税率をかけてから引き算をするのか、という違いですね。もちろん、どちらも答えは一緒です。が、計算の手間を考えたら速算表を使ったほうが簡単そうですね!

 

所得税の計算方法:まとめ

いかがでしたでしょうか。
最後に、今回ご紹介した内容をまとめておきます。

  • 税率は所得金額によって7区分に分かれている!
    ⇒最低5%~最大45%!
  • 超過累進税率によって一気に増税となることはない!
    ⇒所得に応じて少しずつ増税!
  • 速算表を使えば簡単に税額を求められる!
    ⇒「課税所得 × 税率-控除額」に当てはめるだけ!

実際に計算をしてみると、想像以上に所得税を納めていることが分かったのではないでしょうか?一生懸命働いて稼いだお金の一部を納めているわけですから、これを機に税金の使い道にも目を向けてみましょう!

また、所得税はさまざまな控除を受けられる税金です。控除についても理解を深めて税金対策をしてみてはいかがでしょうか。

 

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