驚くべき大学職員の給料を大公開!まさかこんなに…!?

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大学事務職員は安定した職で業務内容の割に給与が高いと言われており、人気の職業の1つになっています。
果たして高給なのはホントの話でしょうか?

今回は、大学事務職員の給料事情についてご紹介します。

この記事を読んでほしい人
  • 大学職員を目指している人
  • 転職を考えている人
  • 大学職員の手当を知りたい人

大学職員の給料は高い!はホントの話。

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大学職員は仕事内容の割に給与が高いとよく言われますが、それはホントの話です。しかも教育業界は景気にほとんど左右されないので、専任職員になれば安定した生活ができます。

 

では、どのくらいの給与がもらえるのでしょうか?

まず日本の平均年収を調べてみると、国税庁の民間給与実態調査によると平成30年の平均年収は441万円だったそうです。

 

大学職員はというと…

大学にも国公立大学と私立大学がありますが、国公立大学は公務員並み、私立大学は大学にもよりますが国公立大学よりも高い水準であることが多いです。

日本私立学校振興・共済事業団の集計では、私立大学職員の平均年収は734万円となっています。あくまでも「平均」ですから、もちろん平均以上の大学はたくさんあります。特に有名私立大学は軒並み年収が高いことで知られています。

法政大学のホームページには、職員は平均年齢41歳で平均年収977万円であることが公表されています。

大手一般企業と比較しても高い水準であることが分かりますよね。

 

どの大学も基本的に年功序列の組織なので、勤務年数に応じて支給額は高くなっていきます。私立大学であれば40代で年収1000万以上いく大学も少なくありません。

部長クラスになればもっともらえるので、夢がありますね!

 

ただ、当然のことながら、年功序列だと若手の給料は安いです。
年代別に見てみると、

20代 400〜600万
30代 500〜800万
40代 700〜1000万
50代 800〜1200万
60代 800〜1200万

といったところでしょうか。上記の年収は、住宅手当や残業代等の各種手当の額を含んでいると考えてください。

 

金額の幅が大きいのは、大学による差もありますが、役職によって年収が大きく変わるためです。
大学によっては30代前半で役職につく場合もあります。また、60歳になると役職定年となり50代と年収がほとんど変わらないケースもあります。

もちろん、残業の量によっても年収は大きく変わります。残業をすれば良いというわけではないですが、残業をしたらしただけちゃんと手当は発生します。

 

さらに、これも大学によりますが、教員免許を持っている職員は基本給が高い大学もあります。
大学も教育現場ですから、確かに教員としての知識が役立つ場面がたくさんありあます。実際に教員を経験してから事務職員として採用されている人も少なくありません。

大学職員の手当はどんなものがある?

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手当は大学によってさまざまですが、私が勤務していた大学の手当を紹介しましょう。
ちなみに、手当のベースとなる基本給は国家公務員の給与計算で使用する「行政職俸給表」が使われていました。
なので、基本給は国家公務員の給与に準拠していたわけですね。

では、諸手当についてご紹介します。

① 扶養手当

扶養している家族がいれば、人数に応じて手当が支給されます。
金額は、親や配偶者は1人につき6,500円、子供は1人につき10,000円でした。
また、大学生のお子さんがいる場合は、1人につき+5,000円。

例えば、配偶者と大学生の子供2人、高校生の子供1人を扶養していたとしたら…
6,500+15,000×2+10,000=46,500
扶養手当だけで46,500円も手当が出ることになります!

しかも、扶養手当は後述する調整手当や残業手当、賞与にも影響しますので、支給される合計額は大きいですね。

② 住宅手当

一律で28,000円支給されていました。
持ち家でも賃貸でも関係なく、全職員一律です。
この金額は、国家公務員の住宅手当の上限額です。つまり、どんな住まいであろうが、ローンがあろうがなかろうが、国家公務員の住宅手当の最高金額が支払われるわけです。太っ腹ですね!

③ 調整手当

これは公務員でいう「地域手当」のようなものです。
地域手当は場所により率が決まっていて、私の職場は0%の地域だったのですが、、、
(基本給+扶養手当)×13% の金額が調整手当として支給されていました。

仮に基本給が30万円で子ども2人を扶養していれば、
(300,000+20,000)×0.13=41,600
となります。

④ 通勤手当

通勤手当については、他の企業と変わりません。最長期間の定期券代が支給されます。
ただし、申告ベースで計算をしてしまいますので、例え合理的ではなく経済的でもなかったとしても、本人がその経路で通勤していると言えば、信用して申告された経路のまま計算をしていました。
他の企業ではあり得ないくらいゆるいですよね。

⑤ 期末・勤勉手当

いわゆる「賞与」です。
夏と冬の2回支給されていました。率については、基本給と同様に国家公務員に準じていましたので、人事院勧告で率が上がれば賞与が上がり、人事院勧告で率が下がれば賞与が下がることになります。
だいたい2回の合計が4.7ヶ月分くらいでした。

ちなみに、大学によっては独自の基準で給与計算を行っているため、賞与が6ヶ月分以上支給されるところも少なくありませんよ。

⑥ 皆勤手当

1ヶ月の勤怠で、遅刻や早退がなければ一律で8,000円の皆勤手当が支給されていました。
遅刻や早退って滅多にしないですし、したとしても有給をうまく使えば遅刻・早退扱いにならないので、皆勤手当はほぼ全員ついていました。もはや固定給の一部です。

⑦ 時間外勤務手当

残業手当のことです。労働基準法で定められている通り、22時までは「時給×1.25」、22時以降の分は「時給×1.5」で計算されます。
ただし、ここでいう「時給」には、基本給のほかに扶養手当と調整手当を含んでいましたので、扶養親族がいれば残業代も高くなる仕組みになっていました。

ベースとなる時給が2,500円で30時間(すべて22時まで)の残業をした月を想定すると、
2,500×1.25×30=93,750

残業代だけで月10万円支給される計算になります。
繁忙月で残業が多い人の中には、残業代だけで月30万円以上いく職員もいました。ビックリです。

⑧ 残食手当

19時以降まで残業をした場合、夕食代として500円が支給される「残食手当」なるものがありました。
もちろん、実際にお弁当を買わなくても支給されます。
例え19時ピッタリに帰って家で夕食を食べても関係ありません。19時までいた時点で支給対象となります。
嬉しい話ですね。

⑨ 入試手当

3月に決算手当のような形で支給されるのがこの「入試手当」。
その年度の受験者数に応じて支給されます。受験者が多くて受験料による収入が多ければ、手当の額も高くなります。
また、入試業務の負担の大きかった人については、+αの金額が加算されていました。
3回目のちょっとしたボーナスのような感じですね。
年度末・年度初はなにかとお金がかかるのでありがたいです。

 


以上、簡単ではありますが諸手当をまとめてみました。
この他にも、役職による手当や出張の手当なども場合により支給されます。
手当だけでもかなりの金額になりますよね。

大学は他業種の企業とは違い、利益を求めません。逆に、学生から徴収したお金を利益として長期保管してはいけないのです。
そのため、定員を満たしている大学では比較的お金に余裕があり、給料も高い水準であることが多いのです。
大学職員の給与の詳細は、入ってみなければ分からないこともありますが、大学の経営状態が良ければ給与水準も高めだと言えるでしょう。

 

転職活動の参考にしてみてください。