人まで緊張せずに話すためには「慣れるしかない」と言えばそうですし、実際に回数を重ねれば慣れるものです。
ですが、そんなこと言っても慣れるのに時間はかかりますし、慣れるほど人前で話す機会がない人もいますよね。
今回は、人前で緊張せずに話をする方法をまとめました。あなたに合いそうな方法をいつくか試してみてください。
- 人前に出ると緊張してしまう人
- 人前で話すのが苦手な人
- 近々人前で話す機会がある人
目次
方法1 「腹式呼吸」でリラックス
緊張を感じ始めたら、深呼吸をしてリラックスしましょう。
ただ大きく呼吸をするのではなく、下腹部を膨らませたりへこませたりする「腹式呼吸」をすると効果的です。
腹式呼吸で腹部の静脈を圧迫させることで、結果的に副交感神経の働きが強くなり、身体をリラックスさせることができます。
自分で身体の自律神経をコントロールできるわけですから、やらない手ははいです!
この時に重要なことは、呼吸に集中することです。意識を呼吸に移すことで、余計な不安や緊張を払拭することができますよ。
腹式呼吸のやり方は次の通り。
腹式呼吸のやり方
- 「腹式呼吸」で大きく深呼吸
- 深呼吸している間は呼吸に集中
方法2 会場を見回し”聞き手”の顔を確認
話始める前に、会場全体を見回してどんな人がいるのか確認をしましょう。できるだけ多くの人と目を合わせるつもりで見回すと効果的です。
人は、すでに知っている場所や面識のある人の前では安心感を覚え、初めての場所や初対面の人に対して不安や緊張を感じる生き物です。
特に、知らない人の前で話をする場合、知らない相手に”自分の姿”を見てもらうことに恐怖を感じてしまうのです。それが緊張に繋がります。
会場にいる人を見回すことで、あなたの中で会場の人が”面識のある人”に変わります。面識のある人がいる場合には、顔を見ることで”すでに知っている人”という安心感を得られます。話す前に”面識のある人”を増やし、自分が話しやすい環境を作りましょう。
会場を見回す時間も重要な役割があります。”適度な間”があくことで、自分のペースをつくりやすくなり、心が落ち着くのです。
緊張している人ほど、全体を見ずに資料ばかりに目を配り、マイクを持った瞬間早口で喋りだします。発表することに精一杯になってしまって、自分のことしか考えられなくなるのです。せっかく準備した原稿も、これでは聞き手に伝わらないですよね。もったいないです。
心を落ち着かせて、あなたの伝いたい内容を確実に伝えられるように心がけましょう。
- 目を合わせるつもりで会場全体を見回す
- ”適度な間”をつくり、自分のペースをつくる
方法3 話始めの決まり文句を用意する
伝えたい内容を最後まで話すためには、最初が肝心です。
出だしで緊張して頭が真っ白になってしまうと、そのあとに話す内容も飛んでしまう可能性があるためです。
緊張しい人なら経験があるかと思いますが、一度緊張して心拍数が上がるとなかなか下がらないですよね。
頭の中が真っ白になってしまうと最後まで引きずってしまうこともあります。
ある種のトラウマ状態に陥り
「今度はうまく喋らないと…」
「でもまた失敗してしまうかも…」
という様々な不安な気持ちが一瞬にして植え付けられてしますのです。
そうならないためには、決まり文句を用意し、冒頭で自信を持って話始めることが最も効果的です。
出だしが順調だと、徐々に緊張がほぐれていきます。その後も話す内容が飛ぶこともなく、最後まで順調に話を進めることができるでしょう。
冒頭の言葉は、何でも構いません。とにかく自分が一番自信をもって話せる言葉を準備することが大切です。
慣れてきたら、決まり文句の数を徐々に増やしていき、自信を持って話せる時間を長くできるように心がけましょう。
話始めがうまくいけば、きっと人前で話すことが楽しくなりますよ。
- 話し始めの決まり文句を用意する
- 決まり文句の数を徐々に増やす
方法4 話す内容は箇条書で覚える
「自分の言葉で話すのは苦手だから話す内容をすべて暗記する!」という人もいると思いますが、緊張してしまう人には「箇条書で覚える」ことをオススメします。
全文覚える自信があれば、ぜひそうしてください。
ただ、全文覚えて発表に臨んだのに途中で言葉を間違えてしまったら、どうなるでしょうか?
次の言葉が出なくて頭が真っ白に…なんてこともあり得ますよね。
一度言葉を間違えると、歯車が狂ったように次の言葉を忘れてしまう”負の連鎖”に陥る可能性もあります。
そのようなリスクを負うより、キーワードだけ覚えて、あとは自分の言葉で説明した方が確実だと思います。聞き手としても、暗記したものを一生懸命思い出そうとしている姿を見ているより、堂々と自分の言葉で一生懸命話している姿を見た方が、きっと心に響きます。
もちろん、全文を用意することは準備段階で必要でしょう。話す内容を整理することで安心感が生まれます。
発表の流れをつくった後に、内容を忘れないために箇条書でいくつかの文(キーワード)をまとめていきます。
全文は発表の流れとして頭に入れておき、暗記するのは箇条書にした文(キーワード)だけにするのです。そうすることで、緊張によって内容を忘れるリスクを減らすことができますよ。
物は試しです。一度やってみてください。
- 話す内容を箇条書で用意しておく
- 全体の流れはざっくり把握する
方法5 「緊張しても何の得もない」と考える
「緊張しても何の得もない」
これは私が緊張しそうなときにいつも心に言い聞かせている言葉です。
以前、人前に出ても何の緊張感も表さない友人がいたので、緊張しないコツを聞いてみたことがあります。
その時の返答が、
「緊張しても何の得もなくない?だったら緊張しなくて良いじゃん」というものでした。
今まで緊張していた自分は何だったんだ?と思ってしまうくらい、とてもシンプルな答えですよね。心にグサッと刺さりました。
確かに、緊張したところで誰にも得はありません。それどころか、緊張することは自分にとっても聞いている人にとっても”損”なのです。
友人の言葉を聞いてからは、緊張しそうになったら「何のために緊張しているんだ?緊張しても何の得もないだろ?」と自分に言い聞かせるようにしています。多少の効果はあると実感しています。
ぜひ試してみてください。
精神面についてもう1つ言うと、「うまく話そうとしない」ことも緊張をほぐす大事な考え方ではないでしょうか。うまく話そうとすればするほど、自分で自分にプレッシャーをかけることになります。
心をコントロールできるのは、自分しかいません。言い方を変えると、心は自分でコントロールできます。
前向きな気持ちで、自分らしい話し方をしてみましょう!
- 緊張しても何の得もないと考える
- うまく話そうとしない
いかがでしたでしょうか。
ご紹介した内容が合うか合わないかは人それぞれです。自分に合った「緊張をほぐす方法」を見つけてみてください。