説得力のある話し方のコツ3つ!教師が使っている技を大公開!【応用編】

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人前で話すことに慣れていたとしても、話し方に説得力のある人とそうでない人っていますよね?両者の違いは何にあるのでしょうか。どのような話し方をすれば、伝えたいことが相手に届くのでしょうか。

私は、6年間高校の教師をしていました。教師は「話して伝える」ことが仕事です。”どのように話をしたら伝わるか”を毎日考え、試行錯誤を繰り返してきました。その経験を基にたどり着いた”説得力のある話し方”の技を【応用編】としてをご紹介します。(【基礎編】はこちら

この記事を読んでほしい人
  • 話し方のスキルをアップさせたい人
  • 話し方に自信がない人
  • 人前で話す機会が多い人

伝えたいことは3つに絞る

「3の法則」というものをご存じでしょうか。

言葉を3つ並べたり、ポイントを3つにすることで、伝えたいことが伝わりやすくなるという法則です。

歴史からもその効果が窺えます。例えば、フランス革命の「自由、平等、博愛」、リンカーンの有名な言葉「人民の、人民による、人民のための政治」、非核三原則の「核兵器をもたず、つくらず、もちこませず」などなど、3つの言葉を並べることで世界を変えた事例はたくさんあります。

最近でいえば、新型コロナウイルスが蔓延し始めたとき「3つの密(密閉・密集・密接)を避けましょう」という標語が掲げられたのが記憶に新しいですね。

学校や企業の目標も3つの言葉を並べているところが多いですし、あの有名なスティーブ・ジョブズ氏もプレゼンで「3つ」を意識していたといいます。

なぜ「3」が良いのか?

「3」という数は言葉にリズム感をもたらし、記憶しやすい数なのです。「2」では物足りなさを感じ、「4以上」では多いと感じてしまう。「3」がちょうどいい!のです。

また、聞き手の集中力のことを考えても、話題は「3つ」にすることをオススメします。
人の集中力の波は15分周期と言われています。例えば、30分間で話をするとき、ずっと同じ話題だったら聞き手は飽きますよね。あなたが聞き手だったら、きっと飽きて眠くなると思います。
でも、話題を3つに分けていたら、1つの話題で10分。これを3回繰り返すことになります。つまり、10分おきに聞き手の”集中力のスイッチ”を切り替えながら話をすることができます。結果、最後まで聞き手の集中力を持続させることができるのです。

言いたいことはたくさんあっても、”伝える”ことを優先し、話題を3つに絞りましょう。

3つの話題の伝え方

話をする時には、次のような順序で展開していくとまとめやすいですよ。

STEP.1
冒頭でいくつ話があるか明示する
(例)皆さんに伝えたいことが3つあります。
STEP.2
1つ目について「結論・理由・具体例・まとめ」の順に話す。
(例) 1つ目は〇〇です。なぜならば…
STEP.3
2つ目について1つ目と同様に話す
(例)2つ目は△△です。その理由は… 
STEP.4
3つ目について1つ目と同様に話す
(例)3つ目は▢▢です。そうすることで…
STEP.5
全体をまとめる
(例)最後にもう一度まとめると、1つ目に〇〇、2つ目に△△、3つ目に▢▢。これが私の考える~~です。

この手順を参考に、話題を整理してみてください。

最初の3分で心を掴む

あなたの話を聞きたくなるかどうかは、最初の3分で決まる!と言っても言い過ぎではないでしょう。
それくらい”最初の掴み”は話をする上で重要なポイントです。

教育現場でも、「導入」と呼ばれる”本題に入る前の掴み”でどれだけ生徒の興味・関心を引き付けられるかが、その後の授業展開を大きく左右させると言われています。
なので、先生たちは、授業の最初の3分でどんな話をするべきか、かなりの時間と労力をかけて考えています。

 

最初の3分で相手の気を引くことができれば、あなたの準備した内容を最後まで集中して聴いてもらえるでしょう。しかし、あなたが最初の3分でグダグダは話し方をしてしまえば、聞き手は聞く気をなくし、最後まで気を引くことはできません。

「人の印象は最初の15秒で決まる」と言われますが、それと同様にあなたの話の良し悪しは最初の3分で判断されると思っておきましょう。

どんな話題が良いのか?

最初の3分で話す内容を決めるときのポイントは、次の2つです。

POINT
  1. 聞き手に考えさせる話を提供する
  2. 本題とは関連がなさそうな意外性のある話を提供する
「意外性のある話」とは言い換えれば「みんなが知らない話」や「みんなが驚く話」です。
人はまだ知らないことに対して興味・関心を表しますから、「おお!そうだったのか!」と思わせるような話題が良いです。

話題が決まったら、次は話題の出し方を考えます。簡単な方法としてオススメなのは、クイズ形式(質問形式)で話を進めることです。

例えば、「環境問題について考える」をテーマに話をするとしましょう。どんな話の持っていき方があるか、1つの例をご紹介します。

突然ですが、皆さんに質問です。
————————-
 1分で156人
 1日で22万人
————————-
この数字は何を表していると思いますか?
(数人に当てて聞いてみる)

 

正解は…「世界の人口の増加」です。世界の人口は1分で156人も増えているんですね!1日だと22万人…ということは、1日でおおよそ〇〇市と同じくらいの人が増えていることになります。

このまま人口が増え続けていったら…地球はどうなってしまうでしょうか?今日は一緒に考えてみましょう!
(以下、本題)

【基本編】を読んだ人はすぐに正解が分かってしまいましたかね?

このようにクイズ形式(質問形式)にすることで、聞き手は自ら答えを見つけようと考えます。考え始めたら、こっちのものです。どんどんあなたの世界に引き込んでいきましょう!

他にも、画像や写真を見せて質問するのも1つの方法ですし、質問にこだわらなくても話術で引き込むこともできると思います。
話す内容に応じて、適切な話題を準備しましょう。

勝負は最初の3分です!

あえて小さな声で注意を引く

言葉に強弱をつけると、リズムが生まれ、聞き手にとって心地良い話し方になります。
「単調な話し方」より「強弱のある話し方」の方が集中して聴くことができることは、あなたも経験として知っていることでしょう。

言葉に強弱をつける場合、一般的には”重要なキーワードは語気を強めて”と言われています。確かに、語気を強めることで強調することができます。

しかし、伝えたいことが多過ぎるあまり、終始大きめの声になってしまうこともしばしば。結局どこが重要なのか分からなくなります。マイクを使っていたら、大きな声を出すのも迷惑がられますよね。

 

そんなときに使える手法が、“あえて小さな声で話す”という方法です。

小さな声でささやくように話すことで、聞き手は無意識のうちに「聞き逃さないぞ」となり、”聴く体勢”になります。一時的に集中力を増し、耳を傾けてくれるのです。

どんな場面で使うのか?

”あえて小さな声で話す”手法は、真剣な話題を話すときに高い効果を発揮します。

試しに、次の文を声に出して読んでみてください。青字部分は小さな声で話してみましょう。

-略-

人口が増えることは良いことがたくさんありますよね!
国の税収は増えるし経済活動が活発になる。働き手が増えることで1人当たりの仕事量は減り、今より楽に楽しく生きられる可能性があります!

…でも、よく考えてみてください。
東京にこれ以上人が増えたらどうなりますか?住む場所も、生活必需品も、足りなくなる可能性がありますよね…

-略-

少しはイメージが湧きましたか?
声を小さくすることで、話題の区切りが明確になり、会場の空気を変えることができるはずです。

ここで、小さな声に切り替えるときに使える言葉をいくつかご紹介します。

切り替えに使える言葉
「ここだけの話ですが…」
「大きな声では言えませんが…」
「しかしながら…」
「でも…」「しかしながら…」

このように、話の場面を一瞬で切り替えられる言葉を使うと強弱もつけやすくなるでしょう。

声を小さくするときに表情にも変化をつけたり、キーワードの前にあえて声を小さくすることでキーワードを際立たせる、といった方法も効果的ですよ。


いかがでしたでしょうか。
今回は”説得力のある話し方”の【応用編】をご紹介しました。

何度も話をする中で、あなたなりの話し方を開発してみてくださいね。